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2016 / 02 / 19
2016年studio unseen 長期クラスレポート。
2016年2月 春はもう目の前のこの季節。studio unseen で現在行われている長期クラスの様子をアップ致します。昨年3月にスタートしたLinklater Voice work 基本クラスは、11ヶ月を経て、アッパーミドルの共鳴体まで到達しました。
ここは、sinus(鼻腔)そしてnasal(鼻根)。スピーキングレンジの中では最高音の領域に入ります。
そして、サウンドはあくまでも、運搬力を持って前に飛び出していく音を目指します。
それには、緻密に研究された、これまでの蓄積によるウォーミングアップが必須です。
完全なリラクゼイションを感じて、声を負荷無く全身に響かせるために、クラスは昨年末から
今年にかけて、時間をかけて、膝のバウンス、スイングをやってきました。外的筋肉で動くのではなく、インナーへの意識が大切です。
そして、高音域に入る前に、ブレスパワーのエクササイズ。インナーのリラクゼイション、そして、excitation(生理的興奮)をリ・クリエイトしていくことをしっかり学びます。
これで、準備が出来たら、骸骨模型によるアッパーミドルの構造的理解を入れて、一人一人、丁寧にエクササイズを進めます。
ポイントは、ソフトパレット(軟口蓋)の柔軟なアップ。そして、無意識下で息や声を操作しようとする、顎や舌の緊張に気づき、それをやめてゆくことです。なかなかに根気のいる作業ですが、このクラスのメンバーにとって、時間をかけてしっかりとヴォイスに向き合うことはもう、揺るぎないものになっているので、教える側の私にとっては、楽にエネルギーが巡る空間になっています。
声が自由になる=息が自由になる=その人自身が自由になる
ここに響く個々のサウンドが一体となって、空間にはすばらしいグループの共鳴が聴こえて来た時に、
一年間近くやってきたことの確信を感じる事ができます。基本的セクションの最後のエリアまであともう少しです!!
ステラ・アドラー演劇シーンスタディクラスは、「ザ セイムタイムネクストイヤー」に取り組んでいます。作者はバーナード・スレイド。
テンポの良い会話の中に、大人の男と女の長い人生の一年に一度の逢瀬。その背景には、戦争があったり、ウーマンリブ運動があったり、男女の機微はもちろん、社会的背景もしっかり描けている素晴らしい戯曲です。作者は、アメリカの大人気番組「奥様は魔女」の脚本も書いていた人でもあります。みなさん、イメージ湧きますか?来月は新しい人も増えるので、どんなシーンになるか、楽しみです。今月後半には、ヴォイスと演劇の1日体験ワークショップも開催予定。あたらしい方たちとの出会いにワクワクしております。