スコットランド オークニー島 KLVCヴォイスワークショップレポートvol.2
おはよう〜と声をかけると、ドドドドと逃げていく羊たち。スタジオの向こうにはこんな風景が広がっています。
スコットランドではコロナ対策はどうなっているのでしょうか。
まず、空港でも街でもマスクをしている人はほとんど見受けられません。検査キットは無料でいくらでも手に入ります。KLVCスタッフや現地の方に話を聞くと、陽性が出た場合も、医者に行くことは義務付けられておらず、自宅で待機している程度です。具合が良くなれば復帰。早い人で2〜3日で日常に戻っています。
クラス開始前に検査キットの結果で一人陽性者が出ました。皆で話し合って、どのように対応するか決めていきます。自分達はどうしたいのか….常に問われます。
結果、今日のクラスはマスク着用で行うことにしました。陽性の受講者も、せっかくここまで来たのですから、個室に控えZOOMでクラスを見学できるように、スタッフが即対応してくれました。
クラスの内容です。
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他者紹介
初めて出会う人同士がお互いを語り、相手を紹介するエクササイズです。
一言一言にその人の人生を乗せて、その人の存在そのものに畏怖を持って.
シンプルに、かつ言葉に明確なイメージ(絵)を乗せて……
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ヴォイスポエム
声を描く????これまで五感のうち殆どを「聴覚」で扱ってきた自分の声への意識を一転させるエクササイズです。脳を共感覚(セネスティージア)に戻すことは、赤ちゃんの頃のように囚われのない声への導きです。受講者は自分の声の新しい領域と自己の可能性に目覚めていきます。結果、反射的に創った声のポエムは自己の本質に限りなくアクセスしたものになっていることに、驚きます。
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「おはよう」のシステム
ここで、RORYの出番です。RORYの名付け親はもちろんKristinです。解剖学の知識を得ることで、受講者はなぜ自分の声と言葉が不自由になっているのか、深く理解していきます。
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身体にある緊張とリラクゼーションへの感知。脊椎のロールダウンロールアップ
呼吸への気付きと感知。無意識下のあるがままの呼吸とは…
このように、声を自由にするためには、視覚的なアプローチ、創造的なアプローチ、そして解剖学的なアプローチの3つの視点が必要です。
レッスン初日は雨と風が吹き荒れていたのですが、一瞬晴れました。それ、外へ!ここではマスクは外します。