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2019 / 08 / 19
studio unseen 夏のクラスレポート!
猛暑が続きます。
6月から始まったstudio unseen の演劇とヴォイスの2つの長期クラス、スタジオでは熱い学びが続いています。
現在両クラス合わせての受講者は、のべ22名。
6月からこちら、全員が必須科目として、ヴォイスワークのベースを学習してきました。心象の深いレベルまでアプローチする、ヴォイスポエムから始まり、生徒たちは、声、言語を再認識します。
7月は、加えて解剖学的な知識を培います。声はどう派生されるのか、そこから、骨格への認識、場でちゃんと立って存在できるようになる。
この過程のあとは、呼吸から声へ。呼吸を不自由にしている様々な緊張、過去のトラウマ、生活や考え方の習慣まで、生徒同士、信頼関係が構築された中で、安心して、共有し、それを言語化することで、心も身体も、表現へのスペースが出来てきます。
呼吸=音、そして、それが振動となり、共鳴体の骨を巡る、感覚を広げ、感知させてゆくことで、各自の学びの可能性は広がります。音=声=耳で聞く と、思い込んでいる私たち、触覚、視覚をフル回転させ、そうです、子供のように絵を描くことで、その感覚が反射的に共感覚に戻っていきます。
一月半かけて、なぜ、こんなことから、始めるのでしょうか。それは、のちのちの演劇のエクササイズに繋げる大切な基盤で、膨大な台詞に、一言一言にイメージ(絵)が見えてくることが役者には必要だからです。このベースを体験した生徒たちのこれからの発展が楽しみです。
8月、お盆休みを挟んで、いよいよ演劇クラスとヴォイスクラスは別れます。
先週から始まった演劇クラスの課題は、「スピーチ」
「堕胎」「AI戦闘機」「大相撲土俵に女性が上がることの是非」「原発問題」
生徒は課題のうち一つを選んで、賛成派、反対派のスピーチを作り発表します。世界に届くレベルの声の力を養うには、背景をしっかり調べ、人物になりきり、目的をはっきりさせることです。生徒は、その両方を調べることで、人間としての視野も広げていきます。これはのちに、シーンワークをやるときに、大切な葛藤が見出す要素に繋がって行きます。ヴォイスクラスは、立つワークから、フロアーを使ったワークを終了して、先週は改めて脊椎を新しい視点で理解することを学びました。身体の奥にある、脊椎。特に、尾てい骨、仙骨、第1頚椎の位置、これらに実感を持てたら、しめたもの!!
来週から、いよいよ共鳴体、「顎」に入ります。声が水の流れだとしたら、その水門を開ける作業!流れ出すような声、生徒たちはどのように驚くでしょうか!!
夏はまだまだ続きます。各地、台風などの自然災害も懸念されます。生徒たちの成長も周りが整ってこそのもの。日本は自然とともにある風土なのだと思わずにはいられません。
studio unseen 主催 / リンクレイターヴォイス国際資格認定講師
登坂倫子