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2010 / 09 / 28
響き合う身体と声 フィンランドからの妖精 vol.2
さて、そもそも、この素晴しいワークショップというのは、
2010 演劇CAMP in 中津川という企画の中のひとつ。
なにも理解しないままにバスに乗って初めて知ったのだけど、
この岐阜県中津川市には、4つの劇場があって、
常磐座、蛭子座、明治座、そして福岡ふれあい文化センター
これらをフル起動して、町全体が演劇祭となっている。
メイン会場となっている常磐座。
120年前に村人達の手で作られたという劇場は
芝居の原点 芝に居て芝居というその言葉そのまま。
木の匂い、外からは虫の音、遠くの川のせせらぎが聞こえ、
その窓を開ければ月明かりがこぼれてくるという
劇場。
120年前の村人達はきっと農作業で疲れた身体をここで、様々な芝居をみて、
笑ったり泣いたりして、元気を取り戻していたのではないかしら。
そんなことを想像しつつ、私達もこの歴史ある劇場に立たせてもらいました!
満点の星空を見上げながら、ワークショップを受けた仲間とともに、
お風呂上がりの牛乳(飛騨牛のだから、濃くておいしいの)を飲みつつ、
地元の方のお話をきくと、やはり、市町村合併で、中津川市となったこの町、
過疎の問題もあり、町おこしとしても、この企画への期待は大きいようで、
確かに、これだけの劇場を往復したり、仕出しのお弁当を手配したり、
どう考えても、地元のみなさんの協力なしではありえませんよね。
胡桃入りの五平餅、おいしかったです!
演目の中には、常磐神社での子ども野外劇「人魚姫」。これもよかったな。
意外に思う方いるかもしれないけど、私は帰国して5年、自分がやりたいことって演劇なのだろうかという疑問がずっとあった。というか、演劇をやるという事よりも、演劇で何をやるかのほうが興味があって、それゆえ、演劇をやる場所ってどこだろうってずっと思っていて、
だから、学校の体育館や、画廊や、山形のお寺で音楽劇やってみたり、予算がないのもあったのだけど、場所は東京の劇場だけじゃないような気がして….
だから、今回、導かれるようにこういった里山に、風雪に耐えて、歴史を見守りながら、ずっと人々と密着して存在してきた木造の手作りの劇場に出会って、なんともいえない気持ちになった。
今週より、新しいタームのステラ・アドラークラスとリンクレイターヴォイスクラスが始まった。
良い意味で、リフレッシュできて、新しい体験が出来たあとで、クラスをスタート出来てよかった。
新しい出会いに感謝。
クラスのみなさん、また一緒に学びましょう!
よろしくね。