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2010 / 09 / 01
お里帰り 夏の終わりにvol.2
お里帰りをしたことがない。
日本の夏はお盆や終戦記念日、命を思う夏なのだけど
プラス、私には母の誕生日、そして命日の両方が夏。
母の名前は幸子。北陸の金沢出身。中学校の家庭科の先生だった。
実は、仲良しだったのね。父の後を追うように、母も逝ってしまったので、
私は結果お里帰りをしたことがない。
ちょっと憧れていた。年末やお盆にお里に帰る人達にね。
遠慮なく自分以外の家の冷蔵庫を開けるってどんなことだろうと。
この夏、母方の84歳の遠縁の方からお誘いを受けた。
「きまっし。」
きっかけは 劇unseen〜あんしぃん〜。
北陸出身の叔父和穂のことを調べてもらったから。
嬉しかった。そんなふうに言って頂いて。
小さい頃は夏の母のお里帰りは恒例だった。
小松空港に迎えにきてくださったその人たちは年月を経てもちっとも変わらない笑顔で
出迎えて下さった。
「お里帰りと思っていつでもおいでね。」
そんなことを言って頂けるとは….
北陸の浜辺は波が荒くて、浜は砂浜というよりは、波にもまれたまんまるい石だらけ。
夏は暑くて、冬は雪深く、一年中雨が降るこの気候に厳しい土地にずっと住まわれた方達の笑顔もまろやかで、
東京に少し疲れた私には、この言葉が心に深く沁み入った。
最後の夜は、こんなことまでして下さった!
そう8月は私が生まれた月でもある。
「来てくれてありがとね。私も長生きしようと思う。」最後に丸いおにぎりを持たせて下さった。
こちらこそ、ここでこうやってお元気で生きて来てくださってありがとうございます。
母はこんなふうに息子を連れて北陸で親切にしてもらっている私をみて
どう思っているのかな?
明日から9月。
9月の最初のイべントは、息子俊晴の誕生日。