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2017 / 12 / 01
硫黄島での声「太陽」「風」「雨」「島」…..そして「猫」その4
〜…..そして猫〜
島猫に会いたい!
これが私の最初に硫黄島に行くきっかけです。
半年前の小さなワクワクは、大きな三日間の体験になりました。
摺鉢山
島の南にある文字通り擂鉢をさかさにしたような形をしている山。
島の先端にぽっかり山があるなんて、ちょっとユーモラスにも見えるのですが、
よくみると海に面した山の斜面はえぐり取られたように茶色くなっています。
アメリカ軍がここの海が真っ黒になるほどの艦隊を率いて、海から砲弾攻撃した跡です。
山がえぐられる程、攻撃は容赦なかったということです。
かつてはお椀形の緑色。
「こんな形になっちゃった…」山はその姿で語ります。
この頂上が「その3」でも書いた、陥落の印にアメリカ軍が星条旗を掲げたところです。
アメリカの戦勝慰霊碑があります。
肩にはVICTORY のVが。
そして旗を掲げたポールポイントもしっかりと残っています。
哀しいくらい空も海も碧いです。
どこにもお花やお線香やお供えものがありましたが、
ここにもアメリカから来た方たちが置いていったものがあります。鎖のついたネームプレートのようなもの、
革のベルト、中にはハサミに名前が書いてあるもの。それぞれに思いがあるのでしょう。
ぶら下がっているネームプレートたちをしゃらんしゃらんと風が揺らします。
その隣に、
日本の慰霊碑が。
そして、知らなかったのですが、硫黄島からも特攻隊が飛び立っていたそうです。
帰りの燃料は….
入れるはずありません。
…..手を合わせます。
日は変わり、
3日目の離島の前、時間があったので、
上陸海岸を歩かせてもらう事にしました。
白鳥はかなしからずや
空の青海のあをにも
染まずただよふ
若山牧水
……..白鳥はいるのかしら
そして、猫は….
その5に続きます。
研修の最後は、離島前に少し時間があったので、上陸海岸を歩かせてもらうことにしました。